ため池の造成
昨年の4月下旬に大阪自然環境保全協会の里山委員会の人たちと協力して休耕田を利用してため池をつくりました。場所は大阪府豊能町の青貝山の中腹にある棚田で、最上段の休耕田のふちを掘り返し、ケラやもぐらの穴を埋め、水漏れが起こらないように「あぜ」を造り直しました(写真1)。この時点で調査地内に生息していたのは、真ん中の小さな水溜まりにいたマツモムシとヒメアメンボの成虫、越冬したアカハライモリの成体だけでした。 その後、5月11日に少し水を引き、休耕田の中を掘り返すことで土を粘土状にし、これをみんなで踏み固めて、池にしたとき底から水が抜けないようにしました(写真2)。この仕事は体重の重たい人ほど役に立つ作業でした。休耕田の東半分に土を移して水深10?p以下の区画を作って浅水区とし、西半分にできた水深20?p以上の区画を深水区としました。さらに浅水区、深水区ともに北半分を草本被覆率を70%以上に保ち「放置区」とし、南半分を定期的に草抜きを行って草本被覆率を30%以下に維持する「除草区」としました(写真3)。
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